公開日:2023年4月27日

監査の基本的な方針

[かんさのきほんてきなほうしん]

監査の基本的な方針とは、監査業務の範囲、監査の実施の時期及び必要なコミュニケーション並びに監査の方向性を設定することであり、詳細な監査計画を作成するための指針となるものである。監査人は、監査の基本的な方針を策定する際、以下の事項を実施する。  (1) 監査業務の範囲を決定するに当たって、これに影響を及ぼす事項を把握すること  (2) 監査の実施の時期、並びに監査役若しくは監査役会又は監査委員会(以下「監査役等」という。)及び経営者などとの必要なコミュニケーションを決定するに当たって、監査報告の目的を明確にすること  (3) 監査の方向性を決定するに当たって、監査チームが考慮すべき点を決定するための重要な要素を把握すること 監査人は、監査の基本的な方針を策定する際、監査契約に係る予備的な活動の結果や、可能であれば、企業に対する監査以外の業務から得られた経験を考慮する。